オープン・ブリーフ
今回の応募総数は240点、うちサイト上に掲載されたものが109点。プロフェッショナル参戦のためか、全体的にレベルの底上げが感じられました。応募された皆様には心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

最優秀賞に輝いたykorokoroさんには、打ち合わせの後、早速、実制作に入っていただきます。経過は上司ブログ「いざ」などで報告しますが、本掲載は4月号頃を予定しています。お楽しみに。また、日経ナショナル ジオグラフィックの御好意で入賞された4名の方には6ヶ月間ナショジオが自宅に届けられます!入賞者の皆さんおめでとう。
全体講評
日経ナショナル ジオグラフィック社 販売シニアマネジャー 丸山英夫様
 ナショナル ジオグラフィックのプロモーションをすると、最近は女性の方が反応がよいのです。読者も女性がどんどん増えています。なので、今回「カダイ」に取り上げていただきました。
 「ナショナル ジオグラフィック」「環境」とくると、どうしてもお説教っぽい表現になってしまいがち。われわれが作る普段の制作物もそうなってしまうことが多いのですが、もっと明るく楽しくいきたいなあ、と常日頃思っていました。
 今回の応募作品にも、まじめなものが多かったのですが、そして、それはそれで素晴らしいのですが、そういう中で最優秀賞作品の「日常感」というか「力の抜けた感」は気に入りました。実際の広告掲載するためには、もうひと工夫したいところではありますが。
デザインバーコード社 クリエイティブディレクター 鎌倉生光
 環境問題を扱った広告はどうしても恐怖訴求になりがち。でも人は新聞やテレビで充分というほど問題意識のシャワーを浴びているので、広告の話法は良く考えた方がいい。お説教の総量はほどほどに、というわけだ。また、広告内で環境問題を扱う比重が大きすぎて、ナショジオを読むことの意味が感じられないものがほとんどでした。俗にいう商品に落ちていない、というやつですね。
 今回は、パワフルでぶっちぎりのクリエイティブがなかったため、消去法的に決めていった感は否めません。ブリーフは守ると同時に破こうとする(超える)ことが新しいパワーを生み出すんです。そこんとこヨロシク。
CREATIVE BRIEFを復習する
最優秀賞
作品画面  
この星の善玉菌になる。
投稿者:ykorokoroさん(グラフィックデザイナー・湯本喜直さん)
肩の凝らない感じがよいですね。(丸山氏)
優等生的なクリエイティブではあるけど、腸内環境/善玉菌という身近でわかりやすい発想は抵抗なく入り込みやすい。手にナショジオを持たせたのは小さいけど重要なことですね。オメデト!(鎌倉)
入賞
作品画面  
新種、発見。
投稿者:miura-aさん(プランナー・ミウラアキヒロさん、balance デザイナー・岩渕忠昭さん)
このくらいの危機を迎えていますね、地球は。(丸山氏)
赤い熊は見事に目を引いた。ナショジオを読む必然性や動機がもう少し欲しかったですね。(鎌倉)
作品画面  
シロクマくんからのメール
投稿者:jinjin1yさん(元意匠事務所 デザイナー・神宮雄樹さん)
雑誌広告と携帯のクロスメディア!(丸山氏)
アイデアは面白いね。返信ボタンの先にナショジオのロゴがある小ワザもなかなかです。こちらもナショジオの必然性がもう少しあれば、、。(鎌倉)
作品画面  
驚くことは、ひとつの才能です。(丸山氏)
着想もロジックもレイアウトもしっかりしています。ブリーフ通りだし。もう少しアテンションに注力すれば、パワー倍増だったかもね。(鎌倉)
取締役 特別賞
作品画面  
ナショジオって、どうしても受け手の理性に訴えるクリエイティブを考えられがちだ。でもこの作品は、ナショジオの普遍的な価値を表現している。アタマではなく女性の本能に訴えている。失礼ながらコピーライタースクールの授業では酷評されそうな表現だが、本質をズバリ突いている。その意味で頭抜けている。まさか、とは思うが、応募者が狙ってこの線を突いてきたのであれば、なんと恐ろしいことよ。まるで一周遅れのランナーが瞬間的に先頭に見えてしまうような。あえて秀逸と言おう。
(日経ナショナルジオグラフィック社 取締役 小川修身様)