自動車評論家 西川淳 写真
西川淳(自動車評論家) プロフィール
にしかわじゅん。リクルート「カーセンサー」の副編集長を務めた後、フリーの自動車評論家になる。スーパーカー世代だけにスーパーカーへの思い入れの深さは業界でも有名。また中古車への思い入れも深く、実に多くの名車を所有する。1965年生まれ。

「所有台数? 数えないようにしています(笑)。ただ、感覚的に常に頭の中にあるのは2台という感じですね。で、その2台目のクルマがどんどん増えるだけで、ファーストカーという考え方はちゃんとあります。それに2台以上所有しても、3台を乗り分ける…ということはないですからね、常に2台を乗り分ける感覚です」

 のっけから複数所有の達人ならではの意見を聞かせてくれたのは自動車評論家・西川淳さん。スーパーカーが大好きでフェラーリ365BBやカウンタックなど、スーパーカー世代垂涎のモデルを複数所有。他に国産車/輸入車を問わず多くを所有し、それらを収納するガレージ(倉庫)を郊外に持つほどのマニアだ。

 彼が最近乗り分けているのは、ベントレー・コンチネンタルRと日産スカイラインGT-Rの2台。ともに中古車で購入したという。
「どっちが2台目?と聞かれると困ります。1ヵ月2ヵ月のスパンで主従関係が変わりますから。実際この2台にしても、ついこの前までは毎日GT-Rに乗っていました。でも最近はベントレーを使うことが多い。そんな感じです」

 そんな彼の2台目「哲学」はユニークだ。
「結局、好きなクルマを買うために2台持つということなんじゃないかな。実際クルマは1台で事足りると思うんですが、それはいろいろなことを考えた上で選択したものだと思うんです。でも2台目は何も考えず、欲するままに選べる。例えば手堅く選んだ1台目にはない非日常性を求めることもできるし、いろいろな観点から選ぶことができるようになる。ただひとつ言えるのは、目的合理性があるクルマほど2台目としては面白くないということです(笑)」
 彼は現在この他に、日産スカイライン・クーペとクライスラー300Cという新車で購入した2台も所有する。が、いわく「新車も中古車も関係なく買っていますが、やはり新車で買ったクルマというのは手放す確率が高いですね。中古車の場合、それしかないから買う、という感覚が強いですから」

 まさに2台目選びの達人、尋常ではない…と思えるが、実は彼、99年までは会社員だった。
「その頃はもちろん、こんなにクルマを所有していませんでした。でも大好きだったし、多くのクルマを所有したいと思っていて、『これは会社勤めしてたら無理だ』と。だからクルマを買うために会社を辞めました(笑)」
 好きこそものの〜とは、まさにこのこと。ちなみにこの日ガレージにはもう1台、ちょっと古ぼけたシトロエンXMも停まっていた。
「もうすぐ登場するシトロエンC6が欲しいので、まずこいつでシトロエンの勉強でもしてみようと思って(笑)。中古車だからそういうこともできるんです。だってこれ、30万円ですもん」
 こうした発想は確かに、2台目選びの面白さを物語ってくれるのである。
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