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気になる!若手論壇人

注)fileの構成項目は大体以下のような意味合いですが、あくまで筆者の主観に基づ くものです。
●属性=肩書き、専門
●基本ポジション=論壇のなかでの位置や本人が掲げている看板
●攻撃力=主張の魅力(コピーのうまさ)、他の論客への攻撃性など
●守備力=理論の完成度、他の論客や一般読者からの批判の度合いなど
●決めセリフ=本人を特徴づけるフレーズ
●1冊読むなら=なるべく新しめの著書から選びました

file#1宮台真司(1959年生まれ)

属性
社会学者、社会システム理論家
MIYADAI.com
基本ポジション
「右も左も馬鹿ばかり」と苛立つリベラル反米愛国者
宮台真司
みやだい・しんじ
攻撃力
★★★★★
豊富なテレクラ経験や援助交際のフィールドワークを武器に「現場知ってます&理論もあります」という両刀づかいと、容赦ない保守陣営への罵倒芸で瞬く間に論壇の寵児に。「まったり革命」「終わりなき日常を生きろ」など広告代理店ばりのコピーもお上手。最近の標語は「絶望から出発しよう」。
守備力
★★★
ブルセラ少女を擁護した「まったり革命」は不発。その後、社会問題や国家、歴史を論じる硬派な啓蒙家路線に方向転換。市民エリートを養成する「教育改革」を提唱するものの、具体策はあまり見えてこない。いっそのこと「宮台塾」でも開講するのが吉。
▼決めセリフ
民度を上げよ
▼1冊読むなら
『絶望から出発しよう』(ウェイツ)
「まったり革命」以後の宮台真司の基本スタンスを知るには手頃。インタビュー形式なので、執筆原稿に比べれば読みやすい。かつては「かのように」であった親米が、現在の「ベタな」親米になったことを憂い、「国益」を計算できない政治家、官僚、マスコミ、知識人を一刀両断に斬り捨てるバッサリ芸は健在。本書を含め、最近のミヤダイは日本の独立外交のために「歴史」(とくにアジア主義)に学ぶ必要性を過剰なまでにアピールするが、その啓蒙効果は薄い模様。きっとイライラしてるんだろうなぁ。

file#2宮崎哲弥(1959年生まれ)

属性
評論家
JUSTICE LIBRARY内「宮崎哲弥index」
基本ポジション
お勉強大好き、対談大好きなコミュニタリアン(共同体主義者)&ラディカル・ブッディスト
宮崎哲弥
みやざき・てつや
攻撃力
★★★
半端じゃない読書量と知識をバックに、ウケ狙い気味のレトリックを繰り出すも、盟友ミヤダイのようなパンチのあるコピーは生まれず、頭のいい論壇の交通整理屋さんとしてもっぱら機能している。単なる便利屋さんで終わらないためには、ご専門の「仏教」で一発かますのがよろしいような。
守備力
★★
「夫婦別姓」批判のころから言ってることは大して変わらないが、看板や交際する人間がコロコロ変わるため「転向」や「日和見」などの誤解を受けやすい。チベット仏教の「転生活仏」制度に関するコラム(「週刊文春」掲載)では、専門家から手痛い批判を受けてしまった。
▼決めセリフ
死という死は、一つの例外もなく犬死にである。
▼1冊読むなら
『新世紀の美徳』(朝日新聞社)
「論壇まんだら」では、宮崎の交通整理芸を堪能。しかし本書の白眉は、小林よしのりとの間に大論争をまきおこした「すべての死は犬死に論」だ。両者による激しい応酬はなかなかの読みごたえ。ところが最近はよしりん総本山「わしズム」でも連載を開始、さらに『戦争論3』を高く評価。麻原彰晃と同じ腐臭を嗅ぎ取ったとまでいう天敵とも和解できるこの人って一体……。

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