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レッツ・ポジティブやで! ダメ人間を治す本

『いつもバタバタしている人の気持ち切り替え術』(バルバラ・ベルクハン著, 瀬野 文教訳/草思社)
あれもこれもと、やることがたくさんあるのに全然片付かず、どんどん気が重くなってますます何も出来なくなる、そんな人へ。この本には時間の上手な使い方のノウハウが満載。やらなくていい事を見極めて切り捨て、健全なエゴイズムを身につけ、僅かな労力で仕事を片付けて、スマートに怠けよう。
CASE3 「やることが多すぎる!」 時間の使い方を変える

「些細なこと」にのめりこむな


午後1時半のオフィスにて
電話に向ってペコペコお辞儀しながら汗をかいているダメ夫さん

ダメ夫 「はいっ、はいっ、も、申し訳ございません、ええええ、はいはい、いつもいつも私のせいで、大変なご迷惑を、お掛け致しまして、ですから、その、今日の3時までに、はっ承知致しました、はい喜んで、はい申し訳ございません、はい、すいませんです、はい、お恥ずかしい限りでございます、は、はい、宜しくお願い致しますー(泣)」ガチャ
「うわーヤバいぞー、3時まであと1時間半しかない…。この作業だけに集中しても終るかどうか。お客さんカンカンに怒ってたから、こんどこそ完璧な仕事しないと後が無いぞー」

「さて、あ、なんかディスプレイが汚れてるな。こんな汚れた画面見てたら完璧な仕事なんてできっこない。OA機器用ウェットティッシュで拭こう、えーと、ウェットティッシュはグズ子さんが持ってたかな?」
「あれ?グズ子さんが居ない。机の上にウェットティッシュあるけど、もらっちゃっていいのかな?しかしグズ子さんはズボラだなあ、ウェットティッシュのケースに値札が付いたままだ。僕ってこういうのすぐ剥がしたくなっちゃう人なんだよねー。あれ、ちくしょう、こんにゃろ、なかなかきれいに剥がれない、あー!もう!」
「よっしゃ!完璧に剥がれたぞ。あ、いけないいけない、ディスプレイを拭くんだった」
「まずウェットティッシュで拭いて、次に乾いたティッシュで乾拭きだ。完璧にきれいになった〜!ピカピカで気持ちいいね」
「あれ?なんか椅子の調子が悪いな。変な音がするし、こりゃ完璧に壊れてるナ。これでは気になって完璧な仕事どころじゃないぞ…」

「些細なこと」は少しも些細なことではありません。
ほんの些細なことのために、あなたの人生の壮大な計画もつぶされかねません。
「些細なこと」は、けっして単独では現れません。
彼らはいつも大挙して押し寄せるのです。
完璧主義はやめにする。「些細なこと」をあなたのライフワークにしてはいけません。
重要でないことは片手間に片付けること。

ダメ夫 「あ、グズ子さん、ウェットティッシュ勝手に使わせてもらったよ。ところで、僕の椅子壊れちゃった」
グズ子 「同じ椅子が会議室に余ってましたよー」
ダメ夫 「じゃ、悪いけど取ってきてくれるー?」
グズ子 「はーい」


やらなくていいことは山ほどある


部長 「あ、ダメ夫君、○×商事さんの見積もりっていくらで出したんだったっけ?覚えてる?」

ダメ夫 「え?は、はい、資料持ってますよ、えーと、ちょっと待ってください…えーと、あの資料どこ行ったんだったっけかなー(ゴソゴソ)」
グズ子 「あのー、社内親睦バーベキュー大会の案内作ってたらパソコンが固まっちゃったんですけどー」

ダメ夫 「パソコン、固まった?、ちょっと見せてみ、ああ完全に固まってるわ、リセットボタンを押して、再起動して…」
グズ子 「忙しいのに、すいませーん」
部長 「ダメ夫くーん!まだわかんないのー?電話でお客さん待たせてあるんだけどー」
ダメ夫 「は、はヒ〜!ただいまー!、ちょ、ちょっと待ってくだ…(電話中に部下にわかりにくい事聞くなっつーの!)」
グズ子 「きゃはは、声が裏返ってる『はヒ〜!』だって!」
ダメ夫 「だって!しょうがないじゃん!忙しいんだからー(泣)。あれ?何これ?これってウイルスじゃない?ネットワークケーブルを抜いて、バックアップを取って、ウイルス対策ソフトをインストールして…」
グズ子 「えー!ウイルス?!バックアップ?こ、怖いですー、やり方がわかりませーん」
ダメ夫 「○×商事の資料、資料、あ、これだ!、えーと、でも僕は営業職じゃないからこの見積書の読み方がよくわからない…。どの金額を部長に言えばいいんだろう…」
グズ子 「バーベキュー大会の案内、今日中に全社員に回さないといけないんですー。なんとかしてくださーい(泣)」
ダメ夫 「ああー、はいはい(こっちが泣きたいよ!)」


忙しすぎる人というのは、どんな仕事にたいしても「それは自分がやらなければ」と思って引き受けてしまうのです。
何もかも引き受けてしまう人がけっして言わないせりふが2つあります。
それは「誰か他の人ができないの?」と「手伝ってもらえない?」の二言です。

ダメ夫 「パソ彦君!ねえ見て見て、グズ子さんのパソコン、ウイルス居るみたいだよ」
パソ彦 「ちょっと見せてください。あ、これは昨日から流行り出した『ニムニムサーズ』ですね。僕、さっき対策プログラムをダウンロードしたところだったんです。さっそくこのマシンで対策プログラムを実行しましょう」
ダメ夫 「こういうのが頻繁に流行るようになってくると、業務に支障出るよねえ」
パソ彦 「じゃあ、僕があとでウイルスの対処方法をまとめてみんなに回しますよ」
グズ子ダメ夫 「たのもしい!」

ダメ夫 「ところで、この資料さっぱりわからないんだけど」
グズ子 「あ!これって私が作った見積書じゃないですかー!」
ダメ夫 「これ部長の所へ持ってって説明してあげて」
グズ子 「はーい、わかりましたー」
ダメ夫 「たのもしい!」

気持ちよく仕事して苦しみの少ない人生を!

ダメ夫 「うわっ!あれこれしてたらもう2時になっちゃった! とりあえずさっきの電話のお客さんに納品する仕事を…」
「あー、ヤだなあヤだなあ、今から頑張ってやっても最低限の事しかできない。それじゃお客さんの機嫌治らないだろうなあ…」


たとえ嫌な仕事でも、「嫌だ」と思わないこと。

ダメ夫 「とにかく1時間“無心”で仕事したら最低限のものはできた! ヤダヤダって思ってても前に進まないよね。さて、それではお客さんの会社へ納品しに行こう」

お客さんの会社にて

ダメ夫 「とりあえず完成しましたので、ご確認ください」
お客さん 「はー、困るねえいつもギリギリで。気をつけてもらわないと…あ!これ違うよ!こんなところに余計なピリオドが入ってる!」
ダメ夫 「あ、いや、その、あれ?これはディスプレイの汚れでは?…ちょっと待ってくださいね」

OA機器用ウェットティッシュと乾いたティッシュを駆使してお客さんのディスプレイを完璧にきれいにしてあげるダメ夫さん。

お客さん 「ディスプレイの汚れだったのか…あははは!こりゃ参った!すまんすまん。いやー、でも見事なもんだねえ!」
ダメ夫 「はっ、ありがとうございます。でも最低限のものしかお納めできなくて…」
お客さん 「いや、プログラムじゃないよ。ディスプレイ。ピカピカじゃないか。ダメ夫さんはプログラマー辞めて掃除屋さんをしたほうがいいんじゃないか?なんちゃって、わははは(笑)」
「あはは、そうかもしれませんね、あはははは…(ホントにそうかも)」

したくもない仕事をしていると人生がつらくなります。
自分の得意なことをきわめましょう。
そして合わないことは全部やめましょう。

「強い自分」を作り上げるには
1.あなた自身が築き上げる知的財産
2.あなた自身の実力を人に納得させる自己宣伝能力
3.あなたがこれまで培い、これから広げていく人脈
4.自分の能力を自分で開発し、それを商品化していく自己開発能力

自社に戻ったダメ夫さん

ダメ夫 「ところで部長、このオフィスの掃除って誰がやってるんですか?」
部長 「週一回清掃業者の人に来てもらうんだ。経費がバカにならなくて頭が痛いよ…」
ダメ夫 「その掃除、僕にやらせてみませんか?安くしときますよ!」

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