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あなたはつねに思慮ぶかく、賢明であろうと心がけているタイプ。分析力・観察力に優れ、知的である半面、傍観者に徹し、物事に積極的になれない側面もあるようです。また、そのせいで過去に対して懐疑的。
そんなあなたにおすすめする作品は『最強伝説黒沢』、『まっすぐな道でさみしい』、『お父さんは急がない』。男たちの魂の遍歴をテーマにした作品を集めてみました。空転したり迷走したり達観したり、その描きかたはさまざまですが、きっと何か得るものがあるはず。
『最強伝説黒沢』 (福本伸行/小学館 1巻〜)
高校卒業後26年間もくもくと建設会社で働いてきた独身中年男、黒沢はある日突然気づいてしまう。自分の人生があまりに彩りもなく、地味なことに。熱狂も感動も他人から与えられたもので、それはオレのものではないっ! 痛感した黒沢は心の底から思う。「人望が欲しい…!」 自分に何も無いことを悟った中年男が自分だけの感動を求めてあがく物語で、要は現場の人気取り作戦なんですが、それをここまで面白く読ませてしまう手腕はすごい。せせこましさの極致であるアジフライ作戦に一喜一憂する姿など、大爆笑する半面、どうしようもない痛みを抱えた物語で、それは周囲の黒沢に対する評価はひどく正当なものであるから。悪意によって貶められているわけでもなんでもないのです。この人が昔やってた人情ストーリーを逆転不可能という大前提のもとに喜劇的に描いた作品。こういう人はきっと何百万人といて、でもそこに着眼したのは福本伸行の慧眼ですね。
『まっすぐな道でさみしい』 (いわしげ孝/講談社 1巻〜)
「まっすぐな道でさみしい」とは、明治の放浪俳人、種田山頭火の句。酒と俳句を友とし、全国を放浪しながら約84,000句を詠み捨てた種田山頭火の生涯を描いたこの作品は、はっきりいってしまえばかなりのダメ人間漫画であります。父親の浮気を苦に井戸に身を投げた母親をはじめとして、弟、姉をつぎつぎと失った山頭火は愛せないけれど、他人の愛だけは求めるという歪んだ性格の人間に育ち、言葉に対する感覚は並々ならぬものがあるけれど、それはむしろ逃避の手段であるという、まあ、ひきこもり傾向のマザコン男。そういった意味では今の時代にあっているかもしれません。いわしげ孝の筆はそんな山頭火の生き様を情念たっぷりに描き出していて迫力たっぷりです。しかし、この初夜のシーンはすごい。心底ダメ人間であります。
『お父さんは急がない』 (倉多江美/小学館)
『続・お父さんは急がない』 (倉多江美/小学館)
どうしようもなくマイペース、目標は「とりあえず300年生きること」というプロ棋士の父親と彼をとりまく家族や友人たちの姿を、女子高に通う娘視点から描く短編連作。ひょうひょうとして無口な父親とテキパキとして口やかましい母親という夫婦の対比もよい感じで、物語の中を時間がゆるやかに流れゆくようなまったりとした雰囲気はとても愛らしく、なごみます。
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produced by tomoyu suzuki from mhk

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