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ゲーム@小説2

STAGE1 子どもたちはマリオのせいで自殺する!

ぼくらはファミコン探偵団 地下鉄殺人ゲーム』(宗田理/光文社文庫)、
あとがきが凄いです。

若い人たちがなぜ自殺するのか、いろいろな人たちが、いろいろな意見を述べていましたが、そのとき私は、もしかしたらこれはファミコンのせいじゃないかなとふっと思いました。

いかにもワイドショーのコメンテーターが
言いそうなありがちな事を書いてますが、
それだけじゃ、つまらない。
その後の妄想炸裂っぷりが凄いんです!


スーパーマリオブラザーズの主人公マリオは、死んでも二度まで生き返ることができる。しかも、死ぬのは崖から落ちる……。
  もしかしたら、ビルから飛び下りて自殺する人たちは、自分をマリオだと錯覚し、生き返れると思っていたのではないだろうか。
ぼくらはファミコン探偵団 地下鉄殺人ゲーム』(宗田理/光文社文庫)

がああああああん!
そもそも、マリオについて記述が正確じゃないうえに、たったそれだけで、
自殺はマリオのせいに
しちゃってます!
キノコ取って、パワーアップしたような妄想炸裂っぷりです。

肝心の小説のほうは、どうなのか?
内容は、
ファミコン仲間の五人の子どもが、連続殺人事件を推理し、行動する物語です。

旧人類の刑事たちには、想像もつかないような事件が起きたって不思議ではない。そういう事件を解決できるのは、新・新人類のさらにあとからやってくるファミコン人類ではないか。

ファミコン人類!
あこがれちゃいます。
ファミコン人類になりたいです!

ファミコン人類は、想像もつかないような推理を展開します。
連続殺人が起こり、犯人と思われる人物から謎のメッセージが届けられます。


一×一×一×一=一+一+一+一

うーん。
残念ながら、これだけのヒントでは、
ぼくは、まったく判りません。
でも、ファミコン人類である主人公たちは、
ズバリ推理します!

最初の1を四回かけるのは、1、1、1、1。つまり十一月十一日をあらわしている

というのです。 何故、日付を掛け算で表現しているのか?
そんなことは、まったく説明してくれません。
しかも、後から判るのですが、この謎のメッセージは、
犯人からのメッセージではありません。
無関係な男の子のデタラメなメッセージです。
でも、的中しちゃうんです!
十一月十一日に犯罪が起きちゃいます。
さすが、ファミコン人類!
まったく納得できないぼくは、
ファミコン人類、失格です!
残念!
事件は、九段下で起こる!
と場所だって推理しちゃいます。
四回目の連続殺人事件が、九段下で起こり、
おばあさんが殺されたことを知ったときの
子どもたちの様子を引用します。

「九段下で起きたのか?」
努が聞いた。
「起きた。やられたのはおばあさんだってさ」
今西の顔から血の気がなくなっている。
「やったなぁ、今西」
正樹が今西の背中を思いきりたたいた。

正樹くん、おばあさんが殺されて喜んでますよ!
あとがきには、  

こんな子どもたちがいたら、きっと未来は明るくなるにちがいない。そんな子どもです。
そういう思いを、五人の一人一人にこめました。読み終わったあと、いい奴たちだなあと思っていただけたら幸いです。

とありますが、
おばあさんが殺されて喜ぶ子どもを
いい奴たちだなあと思うのは、
ぼくには、難しいです。
ファミコン人類への道は遠そうです_| ̄|○

全部で250ページの物語なのに、
227ページまでのあらすじが、
あとがきで紹介されているのも
凄いと思います。

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