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『負け犬の遠吠え』が書かれた理由

腹を括るための3冊

つまらない対立におさらばしたら、あとは、個人がどう腹を括るか、です。ここでは、腹を括るための必読図書を、名セリフとともに紹介させていただきます。

『私の幸福論』(福田恆存/ちくま文庫)
ありがちな「癒し」などとは一切無縁、本気で人生を考えたい若い女性に向けて書かれた幸福論です。
【名フレーズ】
とにかく既婚者のほうが、一夫一妻制を不自由に感じ、性の解放を要求する気もちをもっている。そして、かれらは、それこそ性にとって自然な在りかたで、一夫一妻制は人為的な、あるいは便宜的な強制だと考えております。たしかにそういう面もあります。……どの異性によも性欲を感じる以上、性の解放は自然の本能でありましょうが、同時に、貞潔を欲し、一夫一妻でありたいという要求も、また自然の本能ではないでしょうか。

『生意気時代』(中野翠/文藝春秋)
本書のなかの「私が結婚しない理由」こそ「腹を括る」見本。筋が通っている女はカッコいい。
【名フレーズ】
私が一番嫌いなのは、独身女を「うらやましい」なんていう専業主婦。ないものねだりして、いったい何が面白いというのだろう。……私が何の努力もせずに、血も汗も涙も流さずにこういう生活を手に入れたと思う? キョロキョロと人のことを気にする前に自分の足もとを見て、少しは努力したらどうなのよ。

『疲れすぎて眠れぬ夜のために』(内田樹/角川書店)
例外的な成功者を目標にするサクセス幻想を捨て、無理をしない生き方を説いています。内田哲学の入門書としても最適。
【名フレーズ】
欲望の充足ラインを低めに設定しておけば、すぐに「ああ、なんという幸せ」という気分になれるでしょう。「小さくても確実な幸福」(@村上春樹)を一つ一つ積み重ねてゆくこと、それが結局「幸せ」になるための最良の道だと思います。

(構成・文 斎藤てつや/サイトー商会)

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