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政界は漫画だ

検証5 究極にして至高の漫画マニア・麻生太郎

コミックステーション渋谷へ自分で行く総務大臣

小泉内閣の中で、モーヲタにして軍事ヲタの石破茂防衛庁長官と並び称されるのが、麻生太郎総務大臣である。「IT(情報通信技術)の発達で05年までに日本の役所から書類がなくなり、すべてはフロッピーで済むシステムになる。」という迷言から、「フロッピー大臣」として名高い麻生太郎であるが、実はもの凄い漫画マニアでもあるのだ。

元々は浅草キッドの「名門!アサ秘ジャーナル」という政治家インタビュー番組に出演した時に、あまりに熱く漫画を語っていたことから、その漫画マニアぶりが広く知られるようになった。
そのマニアっぷりは「ビッグコミックオリジナル増刊」に掲載された「麻生太郎 コミックを語る」というインタビューをご覧頂くのが手っ取り早いと思われる。週10〜20冊週刊漫画雑誌を読み、『ゴルゴ13』全巻保有、アメリカ留学時代も日本からサンデー&マガジンを送ってもらっていた、三省堂のコミックステーション渋谷へ自分で行く、など数々の漫画好きエピソードが語られている。

他にも麻生太郎のサイトでは「コミックの効用」といったコラムも掲載しており、熱くコミックを語っている。他にも、国会の答弁でも漫画を引き合いに出しているのを発見したので引用して紹介してみる。

○島委員 まず前段に関しては、私はこれは一緒に議論すべきであるということを主張します。
 それから、今ちょうど漫画の話をされました。私は、麻生大臣がずっと若いときに、若手政治家の特集をされていたところで、漫画の「俺の空」というのを愛読していたと書いてあったのを読んでおりましたので、漫画の話というのをちょっと一つします。
 不特定かつ多数の者に対して客観的事実を事実として知らせること、または客観的事実を知らせるとともに、これに基づいて意見、見解を述べるということで、漫画は報道じゃないというふうになっています。
 橋本総理も読んでおられた「美味しんぼ」という漫画でありますが、ここに第六話「長良川を救え!」というのがあるんです。長良川河口堰の問題について書いてあるものがあります。この長良川河口堰の問題について分析をして、私は長良川河口堰問題に随分取り組んでおりました。月曜日も視察に行ってまいりましたが、これを見ますと、ここの中で、長良川河口堰の説明もきちんとして、こういうことだから長良川河口堰は問題があるということもきちんと書いてある漫画であります。
 この種の漫画は幾つかふえております。今漫画と言いましたけれども、小説、写真集、漫画、実用本等々ある、あるいはファッション雑誌というのもあるが、その中で今政治というものを取り上げてくるものがふえてきたし、そういうきちんとした社会問題を取り上げてくるものもふえてきた。つまり、出版というのもそういうふうに、その他の、これは違うというような、今漫画がそうかという話ですが、一つの媒体ですから、そういうふうにだんだんと進化していくのに、漫画は報道じゃないというような今お話をされたようですが、こんなことをやったらおかしくなると思いませんか。
○麻生国務大臣 漫画にお詳しいようなので、同じように、「美味しんぼ」の中に昔グリーンピースの話がありましたでしょう。あれは第八巻だったか、そこまでおれも正確に覚えてないが、グリーンピースの話が出て、あれ以後グリーンピースのあれが随分落ちついたと思いますけれども、ほかに政治の漫画で「加治隆介の議」とか「票田のトラクター」とか、数え上げれば切りがないぐらい、この種の報道に関するものはいっぱいあると思いますよ。
 そういったようなものに関して言わせていただければ、確かにそういった点がないわけではありませんけれども、その量が、ほかのいいかげんな漫画を含めて、漫画もピンからキリまであります。そういった中で、漫画と言いながら、一部あるからこれと言われると、それだけがすべてかと言われるとなかなか難しいところだと思いますので、これは今後検討しなければいかぬところだと思いますが、個別的にはこれはひっかかるのじゃないのかなというところが出てくる可能性はないわけじゃないとは思います。しかし、常識的に言って、今、一般概念、通常概念から、例えば中沢先生とか私どもの世代は、よほどこの種のことに詳しくない限りは、漫画を読んでこれがと思われる方は余りないのだと思うのですね。
 そういった意味では、今言われた点は、確かに一部そういった点がなきにしもあらずとは私も率直に思いますが、しかし、だからといって、漫画すべてと言われると、ちょっとそこらのところは、一概にさようでございますともなかなか言えないと思っております。

第151回国会 内閣委員会 第7号(平成13年3月28日(水曜日)会議録より

国会でこのような漫画トークが繰り広げられていたとは実に衝撃的である。美味しんぼのグリーンピースの話が8巻だったか、などと質問とは全く関係ない知識を披露する麻生大臣がステキである。最も美味しんぼ読み返してみたら巻数は間違ってたけどもね。

『美味しんぼ』(作・雁屋哲 画・花咲アキラ/小学館ビッグコミックス 88巻〜)
グリーンピースが出てくるのは8巻ではなく13巻。その名も「激闘鯨合戦」というお話である。カンタンに言うと「反捕鯨派やグリーンピースの連中は、日本叩きを利用して資金稼ぎをしてやがるんだ!」というストーリー。「あれ以後グリーンピースのあれが随分落ちついた」とのことである。あれが多くてなんだかよくわからないが、麻生大臣がおっしゃるのですからあれもずいぶん落ち着いたのだろう。

『美味しんぼ』(作・雁屋哲 画・花咲アキラ/小学館ビッグコミックス 88巻〜)
東西新聞社記念事業「究極のメニュー」。その担当に抜擢されたのは文化部きってのグータラ社員・山岡士郎と新入社員・栗田ゆう子のふたりだった。クーラーの故障から日米摩擦まであらゆる問題を無理やり料理で解決してしまう雁屋哲漫画。

(構成・文 sawada/sawadaspecial.com

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