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ブッシュを笑ってすませたいよ!


ブッシュの危険な「天然」
 
 
とにかく妄言が多いんだ、この大統領は。だから『ブッシュ妄言録』なんて本も出た。ちなみにこの本は、George W.BUSHISMというサイトで公開した内容をまとめたもの。いくらなんでも、同時多発テロの年の瀬に、「すべてひっくるめて、素晴らしい1年だったよ」なんて言っちゃヤバイでしょ。
個人的に傑作だったのはコレ。

「大統領の責任として、今、我々アメリカが直面している現実を国民に伝えなくてはならないと思います。その現実とは、『テロリストたちが隠れているのは洞窟だ』ということです。」(2002・9 インディアナ州サウスベンドでのスピーチ)

内容なさすぎ……。

ちなみにブッシュの妄言録集は、2001年に出版された『ブッシュイズム(Bushisms)』という本がアメリカでもベストセラーになっている(2002年に続編も出版)。「ブッシュイズム」という言葉もこの本の著者が発明したといわれている。

ウェブ系ではアメリカのサイトだが、http://www.bushcartoon.com/が手のこんだ動画を掲載している。ブッシュをゴジラに見立てた“BUSHZILLA!”や、警戒な、いや軽快なステップで踊る“DUBYA DANCE!”を見てみよう。

ブッシュイズムの何たるかを手っ取りばやく知りたい方は、岩波ブックレットの『反ブッシュイズム』が約70ページで480円とコスト安。岩波ブックレットだから硬いかな、と思いながら手にとったが、「ブッシュの英語に関する問題は、ブッシュの頭が鈍いか、それとも失語症を患っていると言った指摘を招いている。しかし、実際にはそのどちらでもない。……重要なことは、ブッシュの受けた高額の教育は無駄であったという事実だ」。なんて、文体がマジメなだけに、余計におかしみを感じさせる。

だが、本書はこんな警告もしている。「日本の人々にはなかなか理解されがたいが、ブッシュの明るい性格がアメリカ国民に親しみをもって受け入れられているからだ」。たしかに、あれだけ海外からイラクのことで叩かれながら、いまだ60%台の支持率がある。9・11直後の90%近い支持率を考えれば、「すべてひっくるめて、素晴らしい1年だったよ」という言葉は、つい本音を語ってしまったのかもしれない。もちろん妄言であってほしいが……。ブッシュが誘う笑いは、マイケール・ムーアの見せてくれる笑いとは違って、天然ゆえに思考を停止させてしまうもの、と考えたら穿った見方だろうか。
   
ブッシュ盲言録
『ブッシュ妄言録』(フガフガ・ラボ編著 村井理子訳/べんぎん書房
ブッシュイズム
『ブッシュイズム(Bushisms)』
反ブッシュイズム
『反ブッシュイズム』(アンドリュー・デウィット 金子勝/岩波ブックレット)

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