若い、やたらと若いなー! そう思うのは、わたし(筆者)が40前のオバサンだからとも言い切れないと思う。 最近注目されている男性ミステリ作家たちのことである。 目立つところを挙げてみよう。舞城王太郎1974年生まれ、乙一1978年生まれ、佐藤友哉1980年生まれ、西尾維新1982年生まれ。なお、乙一16歳、佐藤友哉19歳とデビュ−した若さも驚異的。 女はどうなの? と探してみると、若い女性の作家はミステリ界ではあまり目立たず、最近では純文学のフィールドで話題になっているようだ。『インストール』(河出書房新社)で文藝賞を受賞した綿谷りさ、『リトル・バイ・リトル』(講談社)が芥川賞候補になった島本理生などである。 エンターテインメントジャンルでも、女性の活躍が目立つ。文学がメディアで取り上げられる時は「女性作家が元気」という切り口で語られることが多かったように思う。しかし、今、ミステリ、特に「本格」とカテゴライズされる分野では、若い才能が輩出している最中なのだ。 ミステリというジャンルが思春期を迎えているかのようだ。 本格ミステリなんで昔から男性作家の牙城だよ、という指摘もあろう。確かに、島田壮司、綾辻行人、法月綸太郎、有栖川有栖、麻耶雄嵩……など、思い付くままに人気作家を数えあげても、伝統的に「男の世界」なのであろう。 だが、最近の若い作家たちの作品を読んでみると、先行作品とは全然印象が違う。いわゆる「(本格)ミステリ」や「エンターテインメント」のカテゴリから逸脱するような作風が特徴的であり、舞城王太郎や佐藤友哉は「群像」など純文学雑誌にも作品を発表して注目されている。 これは、何かが起こってるのか?