| |
続いてリブロ池袋店の雑誌・生活書コーナーに場所を移した。遠藤瓔子著『きものであそぼ』、『きもののお洒落 自由自在 アンティーク着物』など最近出たムックが平積みになっている。もともとリブロ池袋店では、茶道書と並んできもの本は売れ筋のひとつだそうだが、最近とくに売れているのが、今年4月に出た「アンティーク&チープに KIMONO道」というムックで、10月に第2号が出たばかり。
「『KIMONO道』は、ティーン誌のようなカワイイつくり。洋服と同じくらい気軽な感覚で、きものを楽しもうというスタンスでつくられています。若い子に限らず、幅広い年齢層の女性が買っていかれますよ」と教えてくれたのは、雑誌・生活書担当の黒田まみ子さん。
「KIMONO道」を見て驚いた。表紙モデルは高橋マリコ(第1号)に市川美日子(第2号)。創刊2号の巻頭は、若い女の子に大人気のminaのテキスタイルを着物に仕立て、スタイリングは大森 佑子さん! 濃縮されたオリーブ世界が展開している。本家オリーブが脱オリーブを図るなか、風に飛ばされた種があちこちで発芽するように本家の純血統種を受け継いだ乙女のためのよき雑誌が育っているのだと思うと感慨深い。
 |
『アンティーク&チープに KIMONO道』(祥伝社、本体1200円) 「きものみち」と読む。現在、Vol.2まで発売中。きもの店のスタッフやきもの好き一般人がご自慢のコーディネートを紹介したり、安野モヨコがきもの道楽について語ったり、やまだないとの漫画があったり、カワイイきものと小物が満載で、乙女心が騒ぎます。 |
 |
『別冊太陽 昔きものを楽しむ』(平凡社、本体2400円) アンティークきものブームにいち早く注目したのが2000年に出たこのムック。好評のため『昔きものを楽しむ』『昔きものと遊ぶ』と、「昔きもの」シリーズを続けて出している。 |
どうやら、この「きもの本ブーム」の中核をなすものとして、「アンティークきものブーム」があるらしい。私も年上のきもの友だちに誘われて、何年か前、骨董市に古着の着物を買いに行ったことがあった。その頃は古着きものを探しているのはオバサマ方ばっかりだったけど、知らない間にこんなにオシャレなブームになっていたとは。
アンティークきものブームは、中原淳一や蕗谷虹児といった大正ロマンのイラストの再ブームとも通じているらしい。さらにいうと、きものには半襟、足袋、帯留め、髪飾り、履物、バッグなどの和装小物が付随するわけで、「KIMONO道」には、そうした和装小物とその作家たちが紹介され、激しく乙女心を揺さぶっている。もうひとつの流れとして「アンティークきものを使って小物をリメイクする」というブームがあるが、このあたりは、最近の「手作り雑貨ブーム」ともつながっているように思う。
|
|
 |
|
 |
| リブロ池袋店の雑誌・生活書コーナー。幅広い年齢層の女性が、きもの本を買っていくそう。 |
 |
遠藤瓔子著
『きものであそぼ』(祥伝社、本体1800円)
著者が運営するホームページ「きものであそぼ」の反響が大きく、そこでの内容をさらに充実させて1冊の本にしたもの。ちなみに著者は、作家・安陪譲二氏の元妻(元極道の妻)だそう。 |
 |
| 『きもののお洒落 自由自在 アンティーク着物』(世界文化社、本体1600円) 神宮前でアンティークショップ「壱の蔵」を開く弓岡勝美さんが指導およびコーディネートした本。 |
|