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――話は全然変わりますけど、負け犬の遠吠え論争について、何か思うところはありますか。
赤川 あんまりないですけど、酒井さんは別に負け犬じゃないよなって。本当に負け犬の人は、自分を負け犬だとは言えなくて、それを自ら言語化するには、抑圧がかかるはずですよ。大体、バブル期に大学生だった人たちが、勝ち組を気取って「仕事も恋愛も」なんて言いながら生きてきたのに、いまさら何ぬかすんじゃいと。そういう気持ちがあるので、わりと冷ややかに見てしまいますね。もてない男の悲惨さに比べれば何が負けだと。
――いや、それをいえば、もてない女についてはどうですか。
赤川 あぁ、なるほど。でも、本当にもてない女っているのかどうか。
――それはいるんじゃないでしょうか。
赤川 でも周囲を見ていると、女の子はどんな容姿でも彼氏がいるんですよね。でも、男でもてないヤツというのは、徹底してもててないような……
――それこそサンプルが少ないのでは(笑)
赤川 そうかぁ。信州大という特殊な地理的条件のなかだけのことですからね。もてない男ともてない女のどちらが悲惨かというのは難しい問題ですけど、それは言説化されえないのでは。
――でも、もてない男は連帯しあえるというか、笑いにもっていくこともできなくはないけど、もてない女はカミングアウトしにくいってことはないですか。
赤川 なるほど。
――そのへんもぜひ研究課題に(笑)。冗談はさておき、最後に今後の研究内容を教えてください。
赤川 一つは身の上相談というか身の下相談を歴史社会学でやってみたいなと考えています。性に関わる悩みみたいなものが、戦前から戦後、現在までどのように変わってきたのか、ということを分析しようと思います。
もう一つは、人口政策の歴史のようなことも調べたいと思っているんですけど、こちらはいつ完成するかちょっとわからないですね。
――どちらも楽しみにしています。今日はどうもありがとうございました。
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