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『映画の構造分析』(2003年/晶文社)
物語とは直接結びつかないスクリーン上の「変」なところが、あれよあれよと鮮やかに読み解かれ、ストーリーラインの底を流れる、人間の欲望の「構造」がくっきりと浮かび上がる。『大脱走』のモチーフが「母性の奪還」? ま、まさか『ゴーストバスターズ』がトラウマの本質に触れているなんて……。マイケル・ダグラスは人気女優を「抹殺」し続ける? 果たして著者の内田樹氏は、天才的な批評眼の持ち主か、それとも稀代の大ボラ吹きか。この際、どちらでもいいでしょう。だっておもしろいんだもの。こんなに楽しい「現代思想」の本は、滅多にお目にかかれるものじゃございません。極上の知的エンターテインメントを堪能あれ。
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