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マイブームっていうのは、自分の中のブームってことだけど、ブームという限りはある程度、流行して、人に笑ってもらいたい。飲み屋で仏像の話したってウケないけど、ロックとかエロで味付けすると、興味ない人にも伝わるんだ。観音はナイスバディのフェロモン系だとか、弥勒菩薩のポーズはエマニュエル夫人と同じだとか。三十三間堂にずらっと仏像が並んでいるのを、豪華スターが集まった「We Are The World状態」っていうと、ガイジンにもウケるもんね。「いやげ物」(もらってもうれしくない土産物)とか「とんまつり」(とんまな祭り)とか、そのまま紹介しても、全然おもしろくない。地方でお祭りを取材したり土産物を買って東京へ戻る新幹線の中で、どんどんウソが発生してるんだよね。ウケるためなら、ウソも辞さない。「ウケてなんぼ」だから。
小さいときから、在日観光ガイジンみたいだった。ヘンなもん見つけたら、残しておこうと思って。役に立たないことを研究するのが、文化系だから。理系の人たちは、役に立つことを研究するから、ちょっと違うんだよね。フェノロサ(明治時代、日本の美術振興に多大な影響を与えたアメリカ人。秘仏だった法隆寺夢殿の救世観音を開扉させたことでも有名)、いいよね。今、ボクらがいろんなお寺に行って仏像を見られるのも、フェノロサが仏像にハマったおかげだから。廃仏毀釈で日本人が仏像に見向きもしないときに、ガイジンのフェノロサが「仏像、イイッ!」って言ったから、日本人も「そうか」ってなった。たぶん彼はすっごいオタクで、ただ自分の好きなものを研究したり集めることに夢中だったんだろうけど、結果的には日本文化の保存とか復興にすごく役立ったからね。フェノロサのせいで日本の美術品がごそっと海外に流出しちゃったりして(多くはボストン美術館に所蔵)、そういうダメなところもあるから、余計におもしろいなと思うけど。
オレのイベントにたくさん人がきてくれるっていうのは、これだけ不景気だと、役に立たないことがオッケーになってきてるんだな、と思いますね。「癒し」ってウソくさい言葉だけど、趣味って、役に立たないことをするから癒されるんだよね。 無駄なこともずっと続けていると、人に笑ってもらえたりして、ちょっと役に立ったり、マイナスだと思ってたことがプラスになったりする。だからこれからも「キープ・オン童貞力」ですね。 |
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笑い祭り、うじ虫祭り、尻振り祭りなどなど日本にはとんまな祭り=とんまつりがいっぱい。『とんまつりJAPAN』みうらじゅん
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