インタビューみうらじゅん、新たなマイブーム「D・T」を語る

「ブーム」と「プレイ」をつけるとなんでもポップになる
BACKNUMBERはこちら >
オレのやっていることはネーミングのみですから。ネーミングを思いついたら、あとはそのコンセプトをでっちあげられるかどうか。天狗も「テングー」(ピングーのアクセントで)って思いついた時点で「完了」なんです。一応、本にするときは、思いつくまでの過程を本にしたりしてますけど、よきネーミングを考えたところで「お後は、よろしいようで」って次に移る戦法ですね。

日本人って言葉にすごく左右されるんですよ。日本語って漢字に意味があるから、言葉のもつイメージとか、言葉の響きにすごく左右されるところありますよね。たとえば、暴走族がなくならないのは、「暴走族」っていう言葉がよくないんですよ。カッコいいから、入りたくなる。あれを「おならプープー族」とかに変えちゃったら、誰も入らないと思うんだ。暴力団も「おイモ掘った団」にしちゃうとか。マスコミが一斉キャンペーンでそんな名前にしたらいいのにって思う。

前からおかしいと思ってるんだけど、第2次世界大戦っていうネーミングも、第1次、第2次とくれば、絶対、第3次が起きるに決まってんじゃん。「完結編」って打てばいいのに。「世界大戦・前編」「後編」にするとか。そうしないのは、誰か戦争したい人がいるんですよ。文化系にはわからない、何かがあるんですよ、きっと。だから、ネーミングって大きいと思いますよ。名前が変って、イメージが変れば、マイナーなものがポップに見えたりするから。
マイナスとされているものを、ポップに見せたりすることが好きなんですよね。とりあえず、なんでも「ブーム」と「プレイ」をつけると、ポップになるんですよ。「童貞ブーム」とか「親孝行ブーム」、「失恋プレイ」「貧乏プレイ」とか、「プレイ」ってことにしちゃえば、ポップな感じになるんですよね。そういうキャンペーンを、ひとりでずっとやってて。「ひとり電通」って言ってたんですけど、最近は博報堂と仕事してるんで「ひとり博報堂」なんです。
『新「親孝行」術 』
つい恥ずかしくなってしまう「親孝行」も、親孝行プレイ、といってしまうととたんに敷居が低くなる。『新「親孝行」術 』みうら じゅん
もっと詳しく

みうらじゅん、新たなマイブーム「D・T」を語る 前のページ 6/7 次のページ