第十回 谷崎潤一郎『痴人の愛』をゲーム化する!
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ピーピングルームの自宅版?

BGK
麻野 リアルにしたらどう? 実際に15歳の女の子とネットで会話する。
飯田 ライブチャット! 面白いらしいですよ。
麻野 ライブチャットって?
飯田 盛り上がってるところではすごいらしいよ……。
米光 何? こんどは急に声ひそめて(笑)。あ、また「SPA!」を出したぞ!
飯田 (ページを広げて)これだ! 特集「素人ライブチャット大盛況の現状を覗く」。登録してる女の子とチャットする。課金制になってて男の側がカード決裁で支払う。女の子のほうの環境にはライブカメラがあって、チャットの展開がよかったり、サービス精神のある子に当たるとうれしいことになるという。
麻野 風俗?
飯田 ある意味そうですね。
麻野 ピーピングルームの自宅版だよね、歌舞伎町にまで行かんでもいいと。
米光 なるほど。『痴人の愛』ではほんとに15歳の女の子でライブチャットやればいいんだ。いやらしい目的だとまずいから、「あしながおじさん探してます」とかで(笑)。
麻野 あしながおじさん! うわー、それで許されそうで怖い。
米光 「あしながおじさーん、助けてください」
飯田 発想をぜんぜん変えて、ほんとに困ってる人対象にしてもいいのかも。見える募金だよ。歳末募金とかテレビとか町中でやってる募金って、相手の顔も見えないし、金がほんとにどう遣われるかもわからないからなかなか協力する気になれないけど、
米光 いいね、女の子に限らず、助けの欲しい人は誰でも参加できるライブチャット募金。海外にも広げて。
飯田 やまいだれとって「知人の愛」(笑)。
麻野 うまい!
飯田 顔が見えれば知ってるひとだからね。
米光 でも、すごくいいアイデア*だと思うけど『痴人の愛』のゲーム化だとするとちょっと離れ過ぎかもしれないね。
飯田 それはそうかあ。
麻野 また風俗っぽい方向に戻るけど、谷崎って足が好きなんだよね、足フェチ。そこを取って足だけ映すライブチャットとかどうだろう。
飯田 足チャット、足キーボード! いいよフェチっぽい。
麻野 周辺機器を凝りたいよね。
飯田 セクシーでフェチなクローネンバーグ的*なのにしたい。
麻野 マウスじゃなくて、生毛のはえた足首の周辺機器を剃刀ですーっとやると操作できるとか。
米光 ええーっ!
麻野 そのくらいやる。そうしないと既存のものに勝てないよ。失敗すると痛がられるし。気持ちよければポイントがはいる。
米光 チャットの内容と結びついてるんだ。
麻野 たとえば「マッサージしてえ」と言われたら、肩の周辺機器を揉む。すると女の子に付いてるセンサーに伝わって。周辺機器が一体の人形になっててもいいけど。
飯田 『実験人形ダミー・オスカー』*
麻野 そうそう。
飯田 ロボットだ。
米光 なになに? バーチャルセックス? それとも麻野さんの妄想?
飯田 (腕組みしている)いいえ、それはSFです。うーん、いいと思いますね(笑)。テレビゲームの進化を追求していくと、ある方向としてロボットってのがあるわけですから。
米光 飯田さんがヘンなキャラになった!
麻野 ロボットでありながら生身の人間ともリンケージしているということでどうでしょう?
飯田 ファイナルアンサー?

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