芥川は自殺しても、文学の精神は死なない
飯田 問題は当時の文壇にトキワ荘*があったか、だ。
麻野 問題かどうかはわからんけど、木曜会とかいうのがあるんだよね、夏目漱石の家が若い作家たちのサロンになってた。芥川は漱石に認められて喜んだりしてるから。
飯田 じゃあ、それがトキワ荘。
麻野 それだと漱石が手塚になってしまうけど。
飯田 ゲームには、作品だけじゃなくて、人物研究、作家研究みたいな要素を必ず入れたいな。
米光 最終話は、芥川の生きていた大正時代。最後は芥川自身の人生をロールプレイするんだよ。
麻野 悲しい結末だ。
米光 でも、芥川の心は不滅なんだよ。芥川は自殺しても、文学の精神は死なない、何度でも甦るのだー、そう、火の鳥のように!
飯田 芥川は火の鳥そのものなんだ!
麻野 翼を広げた火の鳥、その顔が芥川(笑)。エンドロールは、芥川賞歴代受賞者の全員の顔がばーっと流れる。
飯田 ちょっと感動するかも、それ。
米光 どうせなら、作家たちにゲームに登場してもらおうよ!
麻野 それはいい、綿矢りさ(→ニュースな本棚 綿矢りさ徹底解剖)は、ぜひ「偸盗」の沙金あたりで。
米光 で、毎話なんか血を舐めるシーンがある、接吻するとくちびる切れてたーとか、蛇に咬まれて毒を吸い出すとかあって、それが伏線になってるんだよ。作家たちが血を受け継ぐことで芥川の精神が永遠に生きる。
飯田 登場人物全員が芥川賞作家ってのは最高だな。スタッフロールで作家たちの名前と配役が流れて、最後は∞マーク*で止まるんですよ。でも芥川賞って永遠にありつづけるのかなあ、文藝春秋がつぶれても。
麻野 まあ、このくらいメジャーだと。どっかが引き継いで、日本がなくなるまでやるんじゃないかな。
飯田 そう思うと怖い。これからもまた、1年に2人くらい芥川の血を飲む男や女が誕生しつづけるわけですよ、未来永劫……怖っ!
米光 文学は永遠であると。配役考えるのも楽しいね。「地獄変」の絵師とかいい役だよなあ。絵を描くために娘を焼き殺すなんて、文学者としては本望なんじゃない?
飯田 オレが文学を守るって言ってる人は何の役でしょうね?
米光 蛇?
麻野 芋?
飯田 ひどい、中山美穂はこの人と結婚したんだよ。
米光 じゃあ、下人?
麻野 あ、下人いいよ、声も合いそう。
米光 烏帽子も似合いそうだよね。いい役だよね、もっとも有名な登場人物だもん。
飯田 太刀の変わりにギター持ってるんだよね、背中に背負って。
麻野 ギター侍か?
飯田 もちろん、中に刀が仕込んであってね(笑)。
麻野 キカイダー*かよ!
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芥川龍之介作品
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| 芥川賞狙いのゲームって無理でしょうか。 |
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