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2004/8/10 Vol.160
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今週のテーマ  江戸の闇へとご招待!
大江戸魔界散歩
3 調査リポート2: 七不思議の地を歩く
ムラコ
ムラコ
 
  江戸の七不思議といえば本所と麻布。今でも伝言ゲームのように語りつがれる「七不思議」の魅力を探りに、真夏の東京を歩きます。  
●本所七不思議 編
まず、江戸・東京に伝わる七不思議のなかでも最も有名な「本所七不思議」について探っていきます。本所とは今の両国から錦糸町一帯のことで、江戸幕府によって開拓される以前は隅田川の湿地帯だったそうです。

JR錦糸町駅北口から徒歩3分ほどにある津軽稲荷神社。この前にある道路沿いに、置いてけ堀と呼ばれる下水割があったそうです。
かつて両国橋の付近には駒留橋という小さな橋がかかっていて、そこに片葉の芦が生えていたそう。
(1)置いてけ堀
川筋の町にふさわしい、本所の七不思議トップバッター「置いてけ堀」。釣りでとった魚をもって帰ろうとすると、堀の底の方から「置いてけ〜、置いてけ〜」と声がかかる、というもの。魚をそこに置いていけば何事もないが、魚を置いていかないと道に迷い、いつまでたっても帰れなくなってしまうというもの。この置いてけ堀は、現在のJR錦糸町駅北口付近にあったといわれています。

(2)片葉の芦
両国の横網町に住んでいた「留蔵」というならず者が、亀沢町に住む器量良しの娘「お駒」に横恋慕したが思いは果たせず、逆恨みしてお駒の片手片足を切り落として堀の中へ蹴りこんだ。それ以来この堀の芦は、すべて茎の片側にしか葉が出なくなったとか。墨田区両国にある回向院の西、ちょうど両国橋にかかる付近にかつて駒留橋という小さな橋があり、その橋下の堀に片葉の芦が生えていたそうです。

(3)落葉なしの椎
大川(隅田川の下流)沿いにあった大名・松浦家の庭には大きな椎の木がありました。しかし、いつ見ても椎の木についた葉が落ちてこないので、いつしか「落葉なしの椎」と呼ばれるようになったといいます。松浦豊後守の上屋敷は今の横網町の両国公会堂あたりになりますが、椎の木は関東大震災のときに焼けてしまったそうです。

(4)明かりなし蕎麦・消えずの行灯
本所の割下水を歩いていると明かりをつけていない蕎麦屋台があり、客が行灯に火を入れようとしてもすぐ消えてしまう「明かりなし蕎麦」がありました。逆に「消えずの行灯」の場合は明かりをつけたままの蕎麦屋台があるが近づいても誰も見えない。気を使って客が明かりをつけたり、消したりすれば、その者の家に良くない事が起こるそうです。どちらも行灯をいじった客に凶事が起こるという点で共通しています。

(5)送り提灯
こちらも本所の割下水が舞台。夜中歩いていると、明かりがついたり消えたりする提灯が見えたそうです。暗い夜道を照らしてくれる親切なモノノケだったようです。

(6)狸囃子(馬鹿囃子)
毎年稲の収穫時期になると、本所では夜半にどこからともなくお囃子の音が聞こえてきたそうです。しかしどこから聞こえてくるか誰も分からなかったといいます。

(7)足洗い屋敷
本所三笠町(今の墨田区亀沢町あたり)には旗本屋敷があり、そこでは丑三つ時になると突然、屋敷の天井から物凄い音とともに血まみれの巨大な足が突き出され「足を洗え!」と命令するそうです。洗ってあげるとおとなしく引っ込むが、無視すると大暴れしたといいます。
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