週刊!エキサイト Weekly エキサイト
2004/1/13 Vol.131
週刊!エキサイトTOPはこちら エキニュー総研 知っておきたいニュース 知らなくていいかもニュース マンガ
エキニュー総研 エキニュー総研スタッフ
今週のテーマ  そんなに言うならやめてやる!
日本全国禁煙のススメ(!?)
2 調査リポート1: タバコの弊害と敵の正体

ムネムネ
ムネムネ
 
  いろんな病気の原因を引き起こす可能性があるタバコ。日本の問題意識が高まったのは、世界的に見て、随分遅いみたいっス。日本、そして世界中で大々的広がる禁煙運動をいくつか紹介ちゃいます。  
2003年1月27日、日本のお医者さんたちを中心に組織されている日本医師会が、世界的にタバコの消費を押さえようとする世界保険機関(WHO)の「タバコ規制枠組み条約」を応援するために、財務大臣、厚生労働大臣、外務大臣宛に要望書を提出。
そして、アンチタバコの流れに乗って、7月にタバコのパッケージの警告文の改定が決定。

「肺癌の原因になるとの警告」
「心筋梗塞の原因になるとの警告」
「脳卒中の原因になるとの警告」
「肺気腫の原因になるとの警告」
「妊婦の喫煙に対する警告」
「受動喫煙の影響」
「ニコチンによる喫煙への依存の存在」
「未成年者の喫煙防止」

の新しい8つの文言を新たに組み合わせて、パッケージの30%以上の面積を割いて表示しなければいけないということが決定しました。この表示は2005年7月から義務付けられることになるそうです。

▼日本医師会ホームページ
医師の医療活動を支援する、民間の学術団体「日本医師会」のホームページ。タバコ以外にも感染症やインフルエンザなどの情報ものっている。
▼Dr.SHUNのホームページ
禁煙と交通安全を川柳で訴えるホームページ。喫煙の害についての医学的情報やマナーについての問題提起を川柳形式で紹介している

でも、これって海外では当たり前のことなんです。例えばスウェーデンでは「喫煙は毎日20人のスウェーデン人を殺している」アメリカでは「妊婦の喫煙は胎児障害、未熟児・低体重児出産を引き起こすおそれがある」というような、愛煙家にとって耳の痛過ぎるメッセージがパッケージにデカデカと表示されています。  日本の喫煙に対する意識も、やっと海外に近付いて来たようですね。

結構大胆な海外のタバコパッケージ。こんな風に書かれたら、タバコを吸うたびにドキっとしちゃうなあ…。
「喫煙は歯周病や口内の病気を引き起こす」 写真がリアルすぎて説得力あります
「タバコは心臓破りだ」 こんなパッケージだったら、吸うのにかなりの勇気が必要…
Anti-Smoke Site
▼タバコの警告表示
▼世界のタバコパッケージ
▼止煙支援情報

▼各国のタバコパッケージ警告表示
禁煙医師連盟ホームページ


タバコが脅かすのは健康だけじゃない!? 何度かに渡る値上げによって、私たちの財布事情にもズンズン踏み込んできてるんですよ! 知らず知らずのうちに払ってしまっている税金…ここらではっきりさせちゃいましょう。

タバコの値上がりと税金の関係
自動販売機などで売っている一般的なタバコの値段の中には、1本8.535円! 20本で約170.70円! と、多くの税金が含まれています。なんとタバコの価格の6割以上が税金だったのです。
節税を心がけるなら、必死に領収書を集めるよりも、禁煙しちゃった方が手っ取り早いのかもしれません!?

税区分 価格/20本 価格/1本
国たばこ税 62.52円 3.126円
都道府県税 19.38円 0.969円
市町村税 59.54円 2.977円
たばこ特別税 16.40円 0.82円
消費税 12.80円 0.643円
税負担額 合計 170.70円 8.535円
※2004年1月現在、1箱270円の場合

日本たばこ産業(JT)の調査によると、2003年の“成人に占める喫煙者”の割合は30.3%。これは、前年度より0.6%減少していて、8年連続で過去最低を更新しているらしい。JT自体が“タバコ増税に伴う値上げ”が一因だと分析するほど、増税の効果はアリみたい。
実際、コレを機に本気で禁煙を決心した人も多いんじゃない?


世界各国のタバコ価格
銘柄によって差はありますが、現在、日本でのタバコの価格の平均は約270円。昨年7月の値上がげ当初は愛煙家からの非難轟々でしたが、ノルウェーを始めとしたヨーロッパ各国では、もっと高い値段で売られている国もあるようです。国よってかなりの差が見られます。これらの価格の違いには、もちろん税金の差も関係しているのですが、いわば、禁煙推奨の意識の差と言ってもいいかもしれません。

【1995年 高額トップ5】
国名 価格/1箱(米ドル換算) 日本円換算
ノルウェー 5.43ドル 約576円
デンマーク 5.03ドル 約533円
アイルランド 4.33ドル 約459円
イギリス 4.28ドル 約454円
スウェーデン 4.18ドル 約443円

【1995年 低額ワースト3】
国名 価格/1箱(米ドル換算) 日本円換算
イタリア 1.70ドル 約180円
アルゼンチン 1.37ドル 約145円
韓国 0.78ドル 約87円
※価格は1995年現在のおおよそのもの。円換算は1ドル=106円として計算
(参考:厚生労働省資料)

海外では、タバコの価格における税金比率も、ドイツ73%、カナダ86%、ニュージランドやアイルランドでも70%以上と、日本と比較してかなり高いものになってます。
1995年の時点ではワースト1位だった韓国でも、2003年現在で平均2000ウォン(約200円)に値上がりし、最終的に3000ウォンまで値上げすることを検討しているそうです。これからは、日本でも、もっともっと値上がりしていくのかもねぇ…。

【海外タバコ値上がり事情】
国名 1995年(米ドル換算) 2002年 日本円換算
アメリカ 1.89ドル 平均7.5ドル(ニューヨーク市、ワシントン州) 約900円(1ドル=120円)
フランス 2.80ドル 平均4.6ユーロ(1ユーロ=126円) 約580円
イギリス 4.28ドル 平均4.25ポンド 約807円(1ポンド=190円)
※価格は2003年現在のおおよそのもの。円換算は2003年の平均値を採用
参考サイト:海外のタバコ情報日本学校保健学会「タバコのない学校」推進プロジェクト


なかでも、フランスの値上げはスゴイ! 1995年に1箱2.80ドル(米ドル換算)であったタバコが、2003年に4.6ユーロ(約580円)に値上がり。さらに10月には5.4ユーロ(約680円)に! これだけではとどまらず、今年1月に、6.3ユーロ(約790円)とし、価格の8割を税金で占めることを予定しているらしい。このせいか、フランスでは高タバコを狙った強盗事件や密売事件が続発しているという噂。値上げの実施は、どの国でも難しい問題なんですね。

日本における喫煙者の割合は、約30%ほどだけど、男女別にすると男性は48.3%! と、成人男性の約半分の人が吸っていることになってます。逆に、女性は13.6%と世界的に見ても喫煙者の率は低め。タバコの値段はたくさん吸う日本男性の財布に重くのしかかってくるんスかねえ。
3調査リポート2:ノン・スモーキング・パラダイスにようこそ!